地域でNo.1店になれた理由
店舗系のビジネスをされている方は、商圏が限られている場合もあり、集客に苦戦したりするケースもあるかと思います。
今回は、とあるパン屋さんの話がすごかったのでご紹介させていただきます。
千葉県で年間200万人もの人が訪れるパン屋「ピーターパン」
千葉県民、特に千葉市から西側に住まれている方で、知らない人はいないだろうと推測される、超人気のパン屋さんです。
私ももちろん知っており、過去に本店に朝早く行ったことがありますが、朝からものすごく人が並んでいました。また、最近ではエキナカにも出店している、とにかく人気があるパン屋さんです。
目指すは地域の一番店であること
このパン屋、何がすごいかというと、かつてはパン屋と宅配ピザ屋を多店舗展開し、1995年には売上は5億を超えていたようです。しかし、宅配ピザブームが終わり、経常利益も減る中、フランチャイズとの方向性も合わず脱退。独立店になりました。
創業者の方は、そのタイミングで本格的に経営の勉強に取り組み、そこで
「成熟期の論理は地域一番店であること」
に気づき、パン屋かピザ屋のどちらか1つに絞るべきだと考えます。
1998年当時、パン屋よりもピザ屋の方が売上が2倍ほどあったのですが、ご自身の理念である「楽しい経営」をするために、考えた末にピザ屋をやめ、事業をパン屋に絞ることにしました。
そして、パン屋に集中するからには圧倒的な差別化を行い、地域一番店にならないといけないと考え、
「常に焼き立てであること」
にこだわり、商品回転率をあげ、常に焼き立てである状態にしたそうです。
そして、2007年までに年商10億円、経常利益1億円を突破しました。
1999年に売上の3分の2を捨ててから、7年で当時のパンの売上から5倍以上になったのです。
地域一番になるために徹底した差別化
もちろん、他にも成功した理由はありますが、ポイントはやはり「徹底した差別化」です。
地域No.1になるために、常に焼き立てを提供する。これができなかったら、ここまで有名になっていなかったかもしれませんね。
あなたも、もし地域に特化したビジネスを考えているとしたら、何を差別化しようと思いますか?
競合に負けない、それでいてお客様が喜ぶようなことはありますか?
何もNo.1にならなくても、差別化はマーケティングにおいて非常に重要です。
もしこのあたりを詳しく知りたいようでしたら、こちらを参考にしてみてくださいね。