多くのマーケターが陥る罠から脱却する方法
多くのマーケター、特に若手や新米マーケター、大手企業などを相手にしてきたマーケターは、やり方やあるべき姿を重視してしまい、その企業やお客さんのことをあまりみないで、頭だけで考えて判断してしまうことがあります。
例えば、データの取り扱いについて。
ビッグデータワードに期待が高まっていることもあり、データをとにかく貯める・活用するという流れがある。これ自体は悪いことではないし、むしろできる範囲でやった方がいいと思う。しかし、
そのレベル感をどこまでするか?はその企業が立つステージによって違います。
大手企業は、顧客数も非常に多く資金も潤沢にあるので、それなりのことができる。「流行りのDMPやCDPなど導入しましょう!そこでデータ見て活用しましょう!」というのもはまると思う。
一方、顧客数も少ない、企業規模も多くないところに、果たしてそれが必要なのかというと、必ずしもそうではない。ホームページのアクセスを見るなら、Googleアナリティクスをいれればいいし、顧客管理も、最悪Excelなどを使って管理するのも一つの手。(もちろん、効率は落ちるが)
だけど、割と優秀?なマーケターほど、大企業での経験が多いせいか、お客さんの状態より、あるべき理想の姿を最初から提案していることが多い。
よく言われることだが、
データは仮説を検証するための答えであり、仮説もデータを読み解く力もないと、ただの情報でしかなくなる。
そして、これも
「見てみないと分からない」
ことも多いため、理想を描きすぎて、そこにコストを投資した結果、そこまで投資しなくても、ある程度理解できていたことや、利活用するにはなんとも言えない結果になることもある。
「データで可視化するのは、仮説の答え合わせのため」と言われることもあるが、その答えを見つけるためにいくらリソースをかけるべきかは考えて置かなくてはならない。
正しいことは言っている。ただ、理想と現実は違う。そこを踏まえて何をするか。特に、中小企業の場合は、そこをきちんと考えないと、経営に影響してしまうので、注意していきましょう。