パートナー選びは実績だけで選んではいけない3つの理由とは

広告代理店、コンサル、制作会社、印刷会社、etc。いわゆる「支援会社」に仕事を依頼するケースは多々あると思います。

その際、多くの企業は「実績」があるかを重視されていると思います。これは至極当然のことで、選定基準の一つになることは間違いないです。成功経験がない人・会社より、成功経験があった人・会社の方がいいですからね。

でも、それだけで選んではいけません。いや、絶対に選んではいけないと思っています。

それはなぜか?過去の経験をもとに3つ上げさせていただきます。

1.自分の会社にあうかわからない

「他社で実績があるから、うちでもうまくいくはず」

そう思う気持ちはよくわかりません。しかし、実際に全く同じかというとそういうわけではありません。商品も全く同じということはないでしょうし、認知度、持っているシステム、予算、リソース、etc。
条件は微妙に変わってくるのです。

それを他社と全く同じやり方でやったらうまくいくかというと、、、。
重要なのは、過去に他社で行った施策を、自分たちに落とし込んだ時に再現性高くできるかどうか、そのアイデアを持っているか。これがないと、「○○と同じような予算を使ってください」「商品のxxを変えてください」と、結局その成功事例のコピーを求められるしまうなんてことも。

全く同じはありえません。もちろん、いいところは真似て取り入れることは大事ですが、各企業に置いてチューニングは必要です。
これを踏まえて考えてくれるかどうか。考える力があるか。確認してみるといいと思います。

2.人間特有のやっかいな感情が入ってくる

人と人がやることです。どうしても感情が入ってしまいます。例えば、好きな人が言っていることと、嫌いな人が言っていること。同じ場合はどちらを信じますか? 多くの方は好きな人が言っていることですよね。
ではどちらかというと嫌いな人が言っていることが、好きな人より少し上回ってると感じられる提案をしてきた場合はどうでしょう?なんとか好きな人を信じて正当化しようとすることもあるのではないでしょうか?

残念ながら、こういうケースは結構あります。これを「嫌いな人=実績がない人」「好きな人=実績がある人」に置き換えるとどうでしょう?
実績がある人も完璧では無いのです。実績がある人でも、うまくいかないことを提案したり、やってしまうケースもあるのです。

どちらの方が信じられるか。実績以外でフラットに考えることも必要です。

3.全戦全勝の人はいない

どんなに成功を遂げている会社や人でも、全戦全勝という人はいません。昔ユニクロの柳井さんが「1勝9敗」という本を出してましたが、あのユニクロだって失敗はしているのです(確かトマトの販売はうまくいかなかった記憶あり)

実績がある方がないより信用はあるのは事実です。が、彼らも負けることがあります。それがあなたの時かもしれないのです。

私自身も、「実績があるから」という理由で選んだり、選ばれたりしたこともあります。その分野の実績がなくとも選んできた、選ばれたということもあります。確かにわからない分野なので、お任せしたいという気持ちはあります。しかし、意思決定をするのはあなたです。責任を負うのもあなたです。

だからこそ、安易に実績だけで判断せず、自分たちにとって本当にどちらがいいか、わからないなりに考えてみる。それをしないと、また同じように支援会社選びに失敗する可能性が高いです。

繰り返しますが、実績で選ぶことも重要な要素です。ただ、それだけで選ばないような、なるべく実績バイアスをとって判断するように心がけてみてください。