3つ言うは何も言わないのと同じ
「あなたの商品・サービスの特徴を3つ上げてください」
と言われたら何をあげますか?ちょっと考えてみてください。
おそらく、3つなら割と簡単に出せるのではないかと思います。
では、
「その中から1つだけに絞ってください」
と言われたらいかがですか?これもちょっと考えてみてください。
いかがですか?1つに絞り込めましたか?
おそらく、3つ出すよりも難しかったのではないかと思います。
このように、
特徴を適度な数出すのは簡単ですが、1つに絞り込むのは非常に難しいもの。
だから、というわけではないんですが、マーケティングにおいて多くの人が商品やサービスの良さを伝えようとし過ぎてしまいます。
例えば、バナーを作る際に
- 一番の強みは〇〇だから、これは入れよう
- XXも訴求したいから、入れよう
- ・・・も刺さりそうだから・・・
と、気づいたら良くわからないバナーができてしまったということも。
これ、笑い話でなく、結構ある話なんですよね。私自身も経験があります(苦笑)
もちろん、バナー以外にもLPを作るときや、セミナーをやるとき、商談をするとき、あらゆる場面で、ついつい伝えすぎてしまうということは起きています。
30年ほど前、アメリカの大統領選で、クリントン元大統領の選挙参謀を勤めたジェームズ・カービルという方がある言葉を残しています。
「3つ言うのは、何も言わないのに等しい」
と。
これはクリントン自身がいろんなことに発言をしていたことを控えるように助言したが、それに納得していなかったクリントンが理由を聞いたときにカービルが言った言葉のようです。
この選挙戦では「経済を最優先に」とテーマを掲げていたので、そこを選挙キャンペーンの核であることを理解し、方針がぶれることやいろんなテーマに広がるのを防ぐための狙いがあったようです。
もしこの言葉がなければ、クリントン大統領は誕生しなかった?かもしれませんね。
自分の商品やサービスはかわいいもの。つい色々と話したく、伝えたくなる気持ちはわかります。ですが、お客さんは、残念ながらそこまでの愛情を持っていません。
本当に伝えたいことは何か?
一度考えてみるといいかもしれませんね。