再現性はありますか？

2022年末に行われたサッカーW杯。日本全体で盛り上がりましたよね。

日本は優勝経験がある競合、ドイツやスペインと同じグループに入り、戦前はかなり厳しい戦いが予想されました。
しかし、結果は2勝1敗でグループリーグを首位で通過！！
なんと競合「ドイツ」「スペイン」相手に見事な逆転勝利を納め、日本国民に勇気と感動を届けてくれましたよね。

ただ、そのドイツ戦で、一部サッカーファンの間でこのような言葉が話題になりました。

「再現性がない」

と。

熱心なサッカーファンは、森保監督をあまり評価しておらず、ドイツ戦やスペイン戦の采配や結果は素晴らしいものの、もう一度同じことができるかというと、できないという味方が多かったようです。
要はその場限りの戦い方で、その先何も繋がらない。日本サッカーが強くなる、成長していくと言う点では、参考になる試合ではなかったと。

この話を聞いて、

「あ、ビジネスも同じだな」

と思いました。

色々な施策がありますが、再現性がないと常に何か1発を当てにいかないといけない状況になり、やがて疲弊してしまう。また、再現性がないため、博打的要素も強くなってしまう。

最近だと、インフルエンサー施策をはじめとしたSNSやYouTubeなどがそれに該当するケースが多いように思われます。

あるインフルエンサーを使ってうまく集客ができ、売上が上がったから、また違う商品でも同じ人を使ってうまくいくかと思いきや、全然うまく行かない。似たようなインフルエンサーで実施したが、うまく行かない。

中にはうまくいくケースもありますが、どうしても人に依存してしまうところがあり、再現性が低い手法になってしまいます。もちろん、全く当たらないより、当たったほうがいいので、1発当てにいくなら、それでもいいとは思います。

昨今、インフルエンサーもYouTuberも、重要は施策ではありますしね。しかし、当たらなかった場合の損失も大きい。
なにより、失敗して次に生かせる何かを学びにくい。

なので、はじめはそういった再現性の低い施策でなく、再現性が高い施策を優先して考えるといいですよ。