「何を言うか」ではなく、「誰が言うか」です
先日友人とランチをしていたときのこと。
彼は某企業のマーケティングを担当しているのですが、施策のネタを考えているようだったので、自分の経験をもとに、軽くアドバイス的な話をさせてもらいました。
いくつかは、自分が過去にやってよかったこと挙げさせてもらいましたが、半分ぐらいは、自分が経験していないけど、他社の事例や過去に有名な人が行って来た施策を、特にその企業や人の名前を出さずに、挙げてみました。
彼の反応というと、私の経験で話をした施策については、良い反応でしたが、それ以外については「ふーん」という感じであまり聞いてない状況でした。
しかし、中には彼の業界にマッチするし、やったらうまくいきそうだな、というのもあったので、少し話し方を変えて伝えてみました。
「xxはxxという会社でやってて、かなり売上を上がったみたいだよ」
「●●はあの有名はxxxさんがやってうまくいき、いろんな業界で真似されたみたいだよ」
と、具体的な企業や人の名前を出して話をしてみました。
すると、彼はそれまでとは違い、
「えー!そうなの、それもっと詳しく教えてよ」
と、私が経験した話より前のめりで聞き出しました(笑)
実は、私が実施した施策も、かなり成果を出せたんですけどね。
でも、どうして彼は急に話を聞くようになったのでしょうか?
それは
「やった施策の内容より、誰がそれをやったか」
を人は重視するからなんです。
あなたも、そういう経験を一度や二度したことがあると思います。
例えば
- 自身がやっているスポーツにおいて、そのスポーツで実績を残しているコーチが言うことと、さほど実績も残していないコーチなら、前者の言うことを聞いてしまう。
- 塾の講師も、より偏差値の高い大学に通っていた講師のやり方を信じてしまう。
などです。
このように、人は実績を残した人や、経験値が高い人、また、権威性が高い人の言うことを信じてしまいます。
特に、日本人はそういうのにめちゃくちゃ弱い。そういう自分も、その傾向があります(苦笑)
だからこそ、マーケティングでよく言われる、その商品やサービスにおいて、
「誰がどのように語っているか」
が非常に重要になります。TVで活躍しているタレントなどを使うのもその理由ですよね。
最近だと、インフルエンサーもこれに該当します。
もし、私が彼らと同じことを言っても、誰も商品を買いたいとは思わないでしょう(笑)
もちろん、著名人だけでなく、実際に商品を使ってみた人、それで効果を出せた人といった愛用者なども有効です。
あなたの商品、サービスは誰に語ってもらうと見込み客が信用してくれると思いますか?
誰の言葉があると、購入してくれると思いますか?
身近なところにもヒントはありますので、ぜひ考えてみることをおすすめします!