“音”でまちを再発見!習志野発・体験型ワークショップ「ジモタビ」を主催して見えた可能性

1. ジモタビとは?習志野で始まった新しい地域体験
「地域の魅力をもっと多くの人に知ってほしい」
「世代を超えて人がつながる機会をつくりたい」
そんな思いから生まれたのが、習志野市で開催された体験型ワークショップ「ジモタビ」です。
ジモタビとは、「地元を旅する」をコンセプトにした、まちあるき型のイベント。地域発のボードゲーム「フォトマトペ習志野」を活用しながら、“音”をテーマにまちを見て・歩いて・感じて・伝えるという、全身でまちを味わうプログラムです。
記念すべき第1回は、習志野市の実籾エリアで開催。小さな子どもから大人まで、さまざまな立場の人たちが参加し、まちと人、自分と他者がやわらかくつながっていく時間となりました。

このイベントには、以下の3つの目的が込められています:
- 地域の魅力を再発見する
- 世代間交流を生み出す
- 地域コミュニティを育てる
ジモタビは、それを「楽しく・自然に」実現できる場です。
ここからは、主催チームの一員として参加した私の視点から、その1日をご紹介していきます。
2. 私がジモタビに関わろうと思った理由
私は以前から、地方創生や地域活性といったテーマに関心があり、「地元の魅力をどう伝えるか」「人とのつながりをどう生み出すか」を考えてきました。
今回ジモタビに関わることになったきっかけは、主催の長島さんとのご縁。昨年知り合って以来、情報交換を重ねていく中で今回のお話をいただきました。
私自身、ゲームやリアルな体験を通じて、まちや人と接点をつくり、交流を深めていくことに面白みを感じています。地域の人々とともに場をつくっていくスタイルにも共感し、実際に参加することで、自分にとってもきっとプラスになる。そう感じて参加を決めました。
3. イベント当日の流れと会場の雰囲気
第1回ジモタビは、2025年4月27日(日)に開催。
会場は、実籾に新しくできた「実籾パークサイドテラス」でした。天気にも恵まれ、地域の親子連れや地域活動に関心のある方々が集まりました。
イベントのスケジュール
- 14:00 集合・LocaM習志野(ローカム)の紹介
- 14:05 「フォトマトペ習志野」体験
- 14:30 まち歩きスタート(チームでテーマをもとに写真を撮影)
- 15:30 写真のシェアタイム
- 16:00 感想共有・終了
ゲームと実体験が組み合わさることで、参加者は無理なく“音でまちを見る”感覚にスッと入り込んでいきました。

4. 「フォトマトペ習志野」を体験!“音”から地域を学ぶ
イベント冒頭では、習志野市のご当地ボードゲーム「フォトマトペ習志野」を体験しました。このゲームは、提示されたオノマトペ(擬音語)に合う写真を手持ちのカードから選び、理由を説明し合うというシンプルながら奥深いゲームです。
たとえばこの日登場したオノマトペには、
「キュンキュン」「ドキドキ」「ぬくぬく」「るんるん」などがありました。
知っている場所、知らない場所を問わず、音のイメージをヒントに写真に意味づけをする面白さがあり、感性や発想力が自然と引き出されていきました。
子どもたちは特に吸収が早く、少しの説明ですぐに理解して、「これって●●っぽい!」と次々に発言し、ゲームを楽しんでいました。
もともとアイスブレイクのために用意されたわけではありませんが、結果的に、参加者同士の距離を縮める役割も果たしていたように感じます。


5. 街を歩いて探す“音”と発見
ゲーム体験のあとは、実際のまちへ出発。
各チームごとにオノマトペを決め、実籾エリアを歩きながら「音のイメージに合う風景」を探して写真に収めます。
印象的だったのは、以下のようなエピソードです:
- 「ぬくぬく」:石の上で身を寄せ合う鴨を見つけて撮影
- 「ぐさっ」:川に捨てられた炊飯器を見て「心に刺さる」と表現
- 「るんるん」:四つ葉のクローバーを探す様子にぴったりの感覚
私自身、実籾エリアをしっかり歩くのは初めてでしたが、限られた範囲の中でも、普段ならスルーしてしまうような風景に気づけたのが新鮮でした。

6. 写真を通じてシェアする、まちの新しい一面
街歩き後は、各自が撮影した写真の中から1枚を選び、
LocaMのWebサイト習志野スレッズにアップロードしました。
▶ 掲載サイトはこちら
その後、全体でアップされた写真を見ながら、「なぜその写真を選んだのか」「どんな思いが込められているか」を発表・シェア。
一人ひとりの視点に耳を傾けることで、まちの見え方が多様であることを改めて実感しました。
イベントが終わったあとも、自分のまちを見る目がちょっと変わるようなきっかけが、この写真共有には込められていたと感じています。

7. 異なる立場・世代がつながる時間
ジモタビのもう一つの魅力は、自然な交流が生まれる仕組みにあります。
特に印象的だったのは、子どもと大人がフラットに意見を出し合う姿。
たとえば、子どもが見つけた風景に大人が「なんでこれ?」と尋ねると、子どもの説明を聞いた瞬間に「なるほど〜」と納得するような場面もありました。
誰の視点も正解になるという空気が会場全体に流れていて、まさに「このやりとり自体がまちの魅力になっている」と感じました。

8. 習志野から広がるジモタビの可能性
ジモタビは、習志野というまちの中で、地域と人がつながるきっかけをつくってくれました。
印象的だったのは、参加者の皆さんが楽しそうに取り組んでくれていたこと。
地元の方が多かったにもかかわらず、「知ってる場所でも新しい発見があった」という声もありました。
視点を変えるだけで、日常の景色が変わる。
それを体感できる場として、ジモタビにはまだまだ可能性があると感じています。
次回のジモタビは、2025年6月29日(日)に開催予定!
場所は今回とは別の習志野市谷津エリアで、また新たな“音のまち歩き”が生まれる予定です。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください!
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